RCSでの板金業界の見積に対する、見方、改善策
RCSからみた、(板金)業界への見方・展望
今なにかと、話題になっている、受発注サイトにおける、DX,AIや自動見積・発注で、全てが行えるなら、楽ではあるが、現実は、大きく違う。
自動化の前提条件が、まだまだ整ってない。(ソフトウエアの問題だけではない。ソフトウエアだけでは解決しない問題が多数あり。)
データや、図面の不備があり、単純なデータの流し込みだけでは、全てに対応できない。現状で、無理やり自動化すると、多数の、手戻り発生。
(データに必要なパラメータが全て含まれているわけではない。=見積のために、データが作られていない。製造前提での、図面データも、作られないケースも多数。DFM設計でない)
現状での、ソフトでの完全自動化を目指すなら、川上から変わるか、別途、見積りのためだけであっても、完全なデータを作成をし、それで対応する見積自動化を目指す必要あり。
当分の間は、個々の微細なプロセスの自動化・効率化(RPA等)は、どんどん進んでいく可能性が高いが、まだまだ、営業アシスタント、バックオフィスで、人力が必要。
一部、DXや、AI ,RPA、自動化、IOT等の、はやりの単語を、多数使っているケースもあるが、実際は、裏で人海戦術。理想と現実の違い。
(まあ実際、人海戦術であっても、それを言ったら、マスコミに取り上げてもらえないので、仕方ない面もあると思います。)
TV、ネット、雑誌等、マスコミで取り上げられている、きれいごとのように、実務や、実社会が、現状なっているわけではない。
今後は、これらのDX、AI 自動見積を標榜している業態も、バックオフィスを、東南アジア等で業務移管してくると予想。業務拡大のため、赤字でやっていても、限度があるし、実際、国内でやるメリットが薄い
(根拠のない個人的思い込みですが、、、)
自動見積で、見積作業効率化なら、国内の少人数で対応できるはずだと思いますが、実務上は、マンパワーの力業が必要になります。(知らんけど)
見積のためだけに、完全なデータを作成するのもナンセンス。その時間・コストがあれば、見積積算ソフトで、ある程度の精度の見積は可能。
周長や穴数などの入力だけでなく、入力時に、懸念事項や、確認事項を、予め抽出できるので、人力のアナログで、対応する方が、現状に適合している。
データをもとにした見積も、今後増えていくとは思うが、実情でそれに対応する客先(正確なデータを支給できる発注元)は、非常に少ない。顧客が完全デジタル化対応できてない。
現状のほとんどが、アナログでもないが、完全デジタルでもない
また短期間に、製造設備の能力が、劇的に変化している時代なので、同一の会社で、同じ受注単価でも、機械設備によって、赤字にも、黒字にもなりうる状況。
適正価格の範囲も、個々企業、個々の設備によって、かなり異なる。 超高出力レーザによって、業界全体に、さらに変化があると予想 (海外では、切断機で、30kwも商品化済み)
単純に設備の能力差によるものなので、企業努力で解決できない問題も、今後は、顕著化。見積作業を効率化も大事だが、それで解決するのは、業務全体のごく一部でしかない。
見積作業も、業務全体のひとつのプロセスでしかない。(それも全体からみれば、わずかな部分でしかない。ただし、手間がかかっている)
結論・結果
RCSでは、全工程の無人化や、自動化は、理想ではあるかもしれないが、現実的ではない。(現状の最適解ではない)
全自動化を目指すよりも、ITと、マンパワーの最適化、効率化、平準化の方が、お客様の実情には、適していると認識。
また見積用の完全なデータを作成すれば、完全な見積ができるが、本質がそこにないので、ある程度の許容範囲を持つのが、最適解。
完全な見積を作っても、受注率が大幅に向上するわけではない。相手が、論理的に考えて行動しているわけではないので、結局ネゴが入ることもある。(論理的なネゴは、ほぼない?)
時間軸を一つのサービスとしてとらえ、どこよりも、早く的確な見積を作成することに、主眼。 Time is money.
また見積・BPOに関しても、その中でのさらに細分化した、個々のプロセスに対する、効率化や、IT化、RPAや、バッチ処理などの、無人作業化は、どんどん進めております。
RCSでの見積作業概況
見積作業の教育の前に、板金の作図が読める・描けるスタッフを育成
CADスタッフとして、最低限の知識経験を習得 → まずは図面が読めるCADスタッフの育成から
弊社のスタッフは、基礎的な、図面が読める(=CADができる)スタッフなので、簡単な展開なども対応可能、ホッパー展開後の角算定寸法計算、簡単な板取りなども、可
周長、穴数、材質、板厚、個数などは、言語、国籍を依存しない。入力内容に関しては、国籍、言語問わず、基本同じに。
既に、レーザ・板金業界向け、CADで、多数の実績があるので、見積り・積算も類似業務にあたり、RCSスタッフにとって、難易度は高くありません。
日本語のソフトウエアでも、入力位置や、項目等は、ほぼ固定なので、日本語が、読めなくても問題なく入力可能。(ようするに慣れの問題。)
基本、今のお客様の入力方法・ルールを、踏襲する→ できあがりは、基本同じに。 → 最終値付けは、お客様で判断。
お客様にある、PCへVPN接続。見積作業するので、入力データは、そのまま活用可能(入力内容の転記不要)
よってマンパワーと、ソフトやITの力で、最短10分での見積データ入力を達成。 ほとんどのものが、着手後、20-30分以内には、入力完了。お客様にデータ納品。
問合せが発生しない(手戻りなし)ケースにおいては、実作業は、10-30分程度。(平均値や、中央値のいずれも)
2012年より、年間20-50万点ほどの、パーツを見積り入力してます。 2012年より、契約継続率100%
日本では、やりたくても、できなかったことが、弊社となら、実現可能です。
(見積回答時間の短縮化、見積りスタッフのCAD対応、バックオフィス業務の改善、国内の残業規制対応、失注内容の分析)
スタッフを集団教育するので、効率的。
日本 指導者:新人 = 1対1 合計2人工数で、1人を育成 0.5
RCS 指導者:新人 = 1対5-10 合計6-11人工数で、5-10人を育成 (概ね、日本の5-10倍の指導者効率。)
また業務を開始する前に、短期集中教育を行うので、日本国内で、一般的にやられているOJTベースの育成に比較しても、数分の1の期間・工数で、育成可能。
教育内容も、細分化し、各人に、適切な内容を、習熟度に合わせて、集団指導と、個別指導を、使い分け。
最初から、日越分業・協業ありきの意識で、体制づくり。単独ではなく、協業ありきの運営。 業界・業務全体を、俯瞰的視点で。
個別の対応が必要なケースや、パターン化された作業は、テンプレート化。(担当者の経験や、感、記憶に頼らない)
ベトナムでの得意分野への特化。(言語・文化・人間関係等の必要性が低いもの) ベトナム人を日本人化(日本語・マナー・習慣・教育)しない。求めない。
ベトナム(海外)で、向かない業務の委託は、最初から受託しません。日本国内で、やりましょう。
ベトナム人と、日本人の国際協業・分業の効率化で、高パフォーマンスへ。
日本のお客様や、窓口担当にも、当事者意識と、ある程度のスキルと、やる気を求めます。
無茶や無理な依頼は、はっきり断ります。
単純なコストダウンよりも、業務プロセスの短縮、効率UP、付加価値創造へ。
今の業務をどうするか?も大切ですが、本質的に、どうあるべきか?今後を、どうしていきたいか?といった、思考のある、お客様向けのサービスに特化
日本語が必要な部分と、そうでない部分の分離。 日本語入力は、ベトナムでは最低限。
後で、お客様スタッフ(日本人)が、入力するほうが、正直効率的。
理由: 表現や、文体の好みもあり、意味合いが同じでも、他人が個人の思い通りな文体に、記述することは困難なため。(日本人同士でも、発生します。)
定型文は、対応可能。
各社(お客様のお客様、エンドユーザー)ごとに、ルールを文書化し、新人教育の時にも活用。
マニュアルも、適時UPDATE。理解しやすい表現や、シンプルな文面に。
見積に、向いてないベトナム人スタッフは、再教育、配置転換し、対応。
これら全て、他社の真似やコピーでなく、2012年から、お客様とともに、ゼロから、ビジネスモデルを構築したので、それなりの知見(失敗)あり。